どうにかなる日々2

ちっちゃな根性みにつけたい

さよなら みなさま

ありがとう みなさま

 

 

この一年すごく楽しい季節が終わったな。こんなに次行くのが辛くなるなら、こんなに楽しくなきゃ良かったと思うくらいに。幸せな時間だった。

多分こんな感傷を抱えているのは自分だけなんではないだろうか。一抹の寂しさ。

 

 

シロップも無事に活休に入り。

いろんな青春をこの2ヶ月で取り戻した。

今思えば幻みたいな時間だったのかも。

2月の半ばの寒い時期から3月末までをシロップとともに駆け抜けたような。

3月入ってからは暖かい日もあったけど、20日はすごく寒かった。めちゃくちゃらしくて笑ってしまったよね。

10年前くらいの自分と今の自分がシロップのおかげで混ざり合って不思議な時間だった。

この時間の自由さもあの頃のようで。降って湧いたモラトリアム。

こういうことを書かせるのも、こういうこと思わせるもの、シロップしかいない。こんなバンドは他にはいない。

それはこのバンドの音楽性とかっていうよりは、私個人の思い入れとかあの時代を思い出す的な意味で。

シロップがいなくなってからは、私はそこまで熱心なリスナーではなかった多分。

生活が変わってあんまり昔みたいに自分の心の柔らかいところに音楽を押し付けるような聴き方しなくなった。むかしは音楽は心に直接打つ劇薬みたいな感じだったけど、今では音楽はスポーツだったり、社交の道具だったり、もっとたのしく軽薄なものだって知った。

シロップが復活して、もちろん新譜は全部聞いていたし、生還、再発等々のホールで行われたライブには無理やり行けていたんだけど、そのあとのライブハウスツアーは生活が忙しすぎていけなかった。

ふと今回のツアーの後半に行こうと思い立ったのも、2/20名古屋公演のほんと一週間前とか。なんでか今観たい観ようって思いたちチケット入手と仕事の調整等終えたところで、おやすみ宣言。これが逆に火をつけた。

気づいたら名古屋、恵比寿、さいたま、水戸、新木場の五ヶ所も行ってしまいました。

本当に色々なことを思ったし、思い出したし、なんか不思議なモードに入ってた。

思い出と今と今終わっていくものがすごく混ざって。

なんか感覚が鋭敏になりすぎていろんなことで心が揺さぶられちゃった。何みても心がえぐられるし、無防備。かなりナイーブな感じになった。10代の時に戻ったみたいだった。やっぱりどこかこういう気持ちに蓋をしてたんだなと思った。シロップのライブ観てから本当に何聴いても何観ても心を優しく突き刺してきてすごかった。こういうの久々だった。シロップは自分の感性の底に流れる水脈的なやつなんだろうか。

でもこんな感じで仕事頑張れるか心配です。

 

 

五十嵐氏はめちゃくちゃ苦しそうに歌う。映像で観ている時も思っていたけど、現実はもっと生々しかった。息遣いとかタオルわしゃわしゃタイムとか(笑) 

ライブの序盤は大体いつも少しかたくなで、こちらも息を潜めてじっと観ているみたいなんだけど、だんだん盛り上がって、そうするとやっぱりバンド(というか五十嵐氏の)のテンションが上がって、最後の方演奏側と観ている側がほんの少し溶け合ってきて境目なくなってきたな〜って頃に終了。名残惜しすぎる。みんなすごくシロップが好きで 五十嵐さんのことが好きで。最後めちゃくちゃ暖かい気持ちになることも多々あった。びっくりした。こんな気持ちになるなんて。こんな気持ちにさせられるなんて。

とにかくすごく幸せ空間だった。予定調和じゃないと信じたいし信じれる空間だった。

これから休む彼らにどういう言葉が適切か、正直全くわからないのだけど、とりあえず好きですよっていうことを言いたいし、これから何があっても絶対に消えないし変わらないと思った。絶対なんてないんだけど、あえて強い言葉で書かせていただく。

これだけ大切なものを掘り起こさせてくれた時間とタイミングにも感謝だし、何よりシロップありがとうございました。また忘れた頃に帰ってきてもいいし速攻もどってきてくれてもいいし。それまで忘れたふりしたり本当に忘れたりしてなんとかやっていこうと思う〜。だめなとことか心の弱いところとかをね。それまで生活しようと思う。